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平林 遼 指揮者
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2023年1月20日金曜日

プログラミング

僕は尊敬する2人の音楽家から、プログラミングの何たるかを勝手に勉強しました。

2人から直接教わった訳ではなく、彼らが組むプログラムから「はぁ・・・」とか「うわぁ・・・!」とか思いながら勝手に学んでいったのです。
(ちなみに、その二人のプログラミングの実力は私より歴然と上です。その二人の下くらには位置したいと思って、日々、プログラミングの段位を上げるべく思索しています)。
当然、現実には編成の問題や予算の都合、もしくは曲の難易度の問題がありますから、常に創意工夫を凝らしたハイセンスなプログラムが思う通りに組めるとは限りません。
が、与えられた条件の中で、千利休に「オツだねぇ」と言われるような、紫式部に「これが令和ですの」と言われるようなオシャレ且つ異常な(平凡でない)プログラムを組まねばと思っております。
私料理はほとんどしませんが、シェフのコースの組み方と完全に同じです。
いきなり牛丼出されても困るし、いきなりハイカロリーなパフェ出されても困るし、全体の組み合わせがめちゃくちゃでも困る。
プログラミングに自分の全てが露呈してしまうと思って、というと大げさですが、それ以上に、聴衆に良いコース料理を素敵な順番で届けたい、と常に感じます。
オシャレなレストランってお皿とか内装にもこだわるじゃないですか。
詩集の装丁って大事でしょ。 演奏が良ければそれで完結するわけではなくて、やはり提供する順番とか組み方に、自分自身が良くも悪くも出てしまう。
クラシックのプログラムには「絶対にそれは無い」という組み合わせが山のようにあるかと思えば「無いと思ってたけど、これは裏返ってオシャレだな」というのもあれば、「誰も気づいてないけど深い繋がりが実はある」とかいろいろですが、
要するにテーブルに並べたときに皆がシビれるかどうかだよ。
オスカー・ワイルドに「ナイス」と言わしめるような選曲をしていけるようにプログラミング修行を続けます。